陸上競技大会における記録の速報が進化している件

1週間ぶりの更新ですね。すみませんがんばります。

さて、先日沖縄で行われたインターハイにおきまして、iPadが選手の招集点呼に使われているニュースを紹介いたしましたが(http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010073001000097.html)、今回もそんな進化した競技運営のお話。
アスリートランキング ドットコムにおいて、PSPが記録の速報に使われるというニュースが!

これは面白いですね!ネットブックよりも場所も取りませんし、機動力をうまく活かした使い方ですね。今後もしかしたら各地で「競技役員室でPSPで遊んでる!」と思いきやせっせと速報を出している役員さんの姿がいるかもしれません。
今まで記録の速報は基本的に放送待ちですし、上位8位くらいに入らないとわからない。上位でない場合は正式記録がどこかに貼りだされるのを待つしかないわけで仕方ないといえば仕方ないんですが、今や携帯電話をみんな持ってる時代、インターネットですぐ確認できるような時代になりました。ならばそれに合わせて記録もすぐにインターネットで発表するようになるのも自然ですね。各陸協さんは携帯電話用のリザルトページを作ってたりしますし。携帯電話で確認できるようになったのは数年前からですが、今回の事例で違うのは記録を発信する側。
今回のものは、パソコンではなくもっと小型のツールで行うことが出来ているというところの進化。パソコンの前でなくても、競技を見ながらでも速報が出せるようになったのがすごい。フィールド競技であれば跳んだ後、投げた後すぐに記録をネットに上げていく、ということも可能になりますから、これはすごいことです。
今後もきっとこういったようなデバイスの有効活用が進んでいくと思われますが、それによって選手も一般人も役員さんも、楽が出来る・楽しめるようになっていけばいいですね。

2010/08/04の日報

暑いですねー。仕事中に倒れそうになりましたが、とりあえず生きています。では今日の気になるニュース。

  • 福島県が「陸上王国福島」事業を立ち上げ

佐藤や柏原輩出「陸上王国福島」立ち上げ ソース - スポーツ・芸能ニュースならSANSPO.COM(サンケイスポーツ新聞)

今井さんが注目されない柏原ェ… とにかく。教師塾はいいと思います。原田隆史先生の教師塾は有名ですけど、期待。

ボランティア:「アジア陸上選手権」と「ひょうご・神戸マラソン」で募集 /兵庫 ソース - 毎日新聞のニュース・情報サイト

ボランティア応募は両大会とも参加なので注意。今月末まで受付だそうです。

50歳オッティ 走り衰えず 欧州選手権最年長出場 ソース - 東京新聞(TOKYO Web)

50歳でリレーメンバーだと!!!!マラソンとかならまだわかりますけど短距離はすごい。限界感じてちゃだめですね。

  • 中学選手権・近畿総体のスタートリスト公開

平成22年度第59回近畿中学校総合体育大会(陸上競技の部)タイムテーブル・結果 ソース - AthleteRanking.com ver 2.0

もう1週間ないんですね。中学生とか若すぎてわからん…

きょうはここまでです。

2010/08/03の日報

鹿児島実の双子・市田兄弟、決勝で涙 高校総体・陸上 ソース - 朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト

1年時から注目され続けた市田兄弟。今年は揃いに揃った充実の学年が3年生ですから、駅伝での素晴らしい走りに期待。

  • 関西学連:平成22年度第2回学連競技会スタートリスト公開

競技別一覧表 ソース - 関西学生陸上競技連盟

女子棒高跳、今年の日本選手権優勝した我孫子智美さんがエントリーしてますね。気になる。

  • 日本学生陸連:日本インカレの調査・研究撮影申請書についての情報を掲載

第79回日本インカレページ ソース - 公益社団法人 日本学生陸上競技連合

研究用ってやっぱりちゃんと出さないといけないんだ。知らなかった。あと日本インカレのページは過去の記録のとこリンクないんで早めに追加したほうがいいと思います。

まだインターハイ熱が抜けませんがそろそろ近畿の高校生はユース都道府県予選とかあるし大変ですね。今日はここまで。

2010沖縄インターハイ5日目(最終日)


さて最終日となりました5日目、今日は男子3000mSC決勝と女子3000m決勝が行われました。

競技別一覧表 競技別一覧表(携帯用) 決勝一覧表(トップ8)

男子3000mSCは結構レース激しかったようですね。走路妨害と走路逸脱で失格者が3人出る形になったようです。スティーブン・カルノ(宮城・仙台育英3)が8′59″62で優勝。今までの仙台育英の留学生からするとあまり注目されてこなかった選手がここで結果を残してきました。芝山智紀(兵庫・西脇工3)が8′59″84で2位。この2人が8分台を記録しました。残りの近畿勢は出口遼(兵庫・須磨学園3)が9′01″01で3位入賞、西川凌矢(京都・桃山3)が9′18″32で10位でした。また、今年はこの種目まであまり芳しくなかった鹿児島実業なんですが、ここで吉村大輝が4位、市田宏が5位と2人入賞。3000mSCに戦力が持ってこれる学校は駅伝に強い、というのは割と言えるのですが、流石に今年は集大成の鹿児島実業がここできっちり結果を出したのは素晴らしいと思います。

女子3000mはワイナイナ ビートライス ムルギ(愛知・豊川2)が9′11″51で優勝。そして2位には赤松眞弘(岡山・興譲館3)が9′11″60で日本人トップに。惜しいというかなんというか…。しかしながら1500m優勝、3000mは日本人トップで2位と、完全に今回は赤松選手の大会になりましたね。興譲館は5位に岡未友紀が5位、菅華都紀が6位と3人全員が入賞。豊川も鈴木美乃里が7位入賞、安藤由香は18位と3人全員が決勝に残ってますし、まだまだこの2強の流れは変わらないみたいですね。近畿勢は久馬悠(京都・綾部2)が8位入賞、池田睦美(兵庫・須磨学園3)が9位、久馬萌(京都・綾部2)が10位、小宮沙紀(兵庫・須磨学園3)が16位でした。また、今回の入賞者は2年生が5人、1年生が1人(留学生)ということになりました。

また、800mで優勝した高橋満里(大阪・東大阪大敬愛3)が4×400mリレーのアンカーで登場して優勝、東大阪大敬愛はマイルリレー5連覇というおそろしい記録を出しています。高橋選手はこれで2冠、3種目入賞という結果になりました。素晴らしい働き。

あと面白いことに、学校対抗の女子は敬愛がダントツで優勝してるんですが、2位がなんと興譲館。長距離種目だけでここまで取っているというのはすごいですね。

今日はここまで。

2010沖縄インターハイ4日目

祝!西池和人選手(兵庫・須磨学園3) 5000mで日本人トップの2位入賞!!

失礼しました。後輩みたいな西池選手が活躍したのでつい…。さて、4日目は盛りだくさんでした。決勝種目は男女800mと男子5000m、予選種目は男子3000mSCと女子3000m予選が行われました。まずは決勝種目から見ていきますかね。

競技別一覧表 競技別一覧表(携帯用)

男子800mは、川元奨(長野・北佐久農3)が1′51″51で優勝。後続を2秒以上離しての完勝でした。昨年2位から今年は優勝。しっかり実力を見せ付けました、おめでとうございます。近畿勢は新安直人(兵庫・神戸科技2)が3位入賞、湯川智史(和歌山北3)が5位入賞、山本 雄大(兵庫・須磨学園2)が6位入賞。新安選手と山本選手はともに兵庫県の2年生ですから、来年にも期待できますね。公式によると400m通過は54秒。

女子800mは、高橋満里(大阪・東大阪大敬愛3)が2′09″35で見事優勝。東大阪大敬愛やり投に続き2種目の優勝ですね。公式によると400mの通過は61秒です。もう1人の近畿勢だった磯部維(大阪・岸和田3)は2′10″00で3位入賞でした。2分1桁台は惜しかったですねー!ちなみに4位の福嶋美和子(福岡・筑紫女学園2)は2′10″01でしたから、100分の1秒の重みを感じさせるレースとなりました。予選、準決勝とただ1人、2分1桁台を2本ともマークしていた鈴木 翔子(東京・白梅学園2)は2′11″58で7位入賞でした。近畿勢は2人とも2種目入賞でした、お疲れ様でした。いやもしかしたら高橋選手はまだマイルリレーに出るかもなのかな…。敬愛の選手は総じてタフですね。

男子5000mは、マイケル・ギチンジ(青森山田3)が13′59″86で優勝しました。1500mに続いて2冠達成。この決勝で13分台を記録したのはギチンジ選手1人だけでした。2位は西池和人(兵庫・須磨学園3)で14′00″54、日本人トップでした。世界ジュニアから帰って1500mは棄権したもののきっちり決めてきましたね。さすがですね。3位は中村匠吾(三重・上野工3)の14′00″98。大幅に自己ベストを更新したのではないでしょうか(手元にデータないんですすいません)、東海大会優勝の実力は伊達じゃないということですね。4〜6位には留学生が続き、7位には1500m8位入賞の今井憲久(福島・学法石川3)が2種目入賞を達成。8位には東北大会1500mで3′52″25という抜群のタイムを出しながら7位で出場を逃した村山謙太(宮城・明成)が入りました。ちなみに1500mで沖縄インターハイに出場できなかった選手の中で一番速かった選手でしたので、ここできっちり結果を残して来ましたね。ちなみに西池選手以外の近畿勢は新庄翔太(兵庫・西脇工3)が11位、文元慧(京都・洛南3)が13位でした。

ここからは予選種目ですね。まずは男子3000mSCから。
予想通り、男子1組はかなりのハイスピードレースになりましたね。しかし3000mSCはインターハイであってもきっちりほぼ実力通りに決勝にメンバーが揃いますね。実力差が一番出る種目ではありますが、波乱が起こりにくい種目であることは否めないという感想です。近畿勢で決勝に進んだのは出口遼(兵庫・須磨学園3)、西川凌矢(京都・桃山3)と芝山智紀(兵庫・西脇工3)の3名。ちなみにボクの後輩である沖守怜(大阪・大塚3)は4組11位で予選落ちでした。お疲れ様でした。彼が入ってきた時とボクがちょうど入れ替わりの学年でしたが何度か一緒に練習したんですけど、脚の素質的には西池選手あたりに似たものがあり、身体的にもまだまだこれからの選手です。応援しています。余談ですが、4組14位の吉岡翔(北海道・室蘭大谷3)は途中で靴が脱げたという情報がありますね(確定ではないです)。

女子3000mもそれなりに実力通りの結果に。やはり3000mになると女子は駅伝でのエースメンバーが揃いも揃って出てきますね。近畿勢では久馬萌(京都・綾部2)、久馬悠(京都・綾部2)、池田睦美(兵庫・須磨学園3)、小宮沙紀(兵庫・須磨学園3)の4名が決勝に進みました。久馬姉妹と須磨学園勢が残りましたね。1500mとの2冠を目指す赤松眞弘(岡山・興譲館3)もしっかり決勝に残りました。2010年のインターハイを彼女の大会とすることができるでしょうか。また1500mを棄権していた、世界ジュニア帰りの藤石佳奈子(新潟・三条3)も決勝に。今大会は世界ジュニア組はいい成績を残しているため、久馬悠選手と共に期待したいですね。

こんな感じでしょうか。今現在教育テレビにてインターハイ放送をやっていますが、男子800mは本当に最初から最後まで川元選手の独壇場だったんですね。素晴らしい走りでした。女子800mは鈴木選手が最後の最後で脚がつったのでしょうか、残念だったと思います。実力は予選・準決勝で見せてくれました、来年の雪辱に期待しています。今日はこの辺で。

<追記:2010/8/02 02:11>男子5000mの詳しいレース展開が示されている記事を書かれている方がいらっしゃったので、参考にどうぞ。 インターハイ4日目③: 走って呑んで…

2010/8/01の日報

沖縄インターハイ:競技運営にiPadが活躍

陸上競技でiPad活躍 沖縄インターハイ  ソース - 47NEWS(よんななニュース)

これはいい使い方。これからはどんどんこういうデバイスが使われるんじゃないかな。

2010沖縄インターハイ3日目

今日はテレビ放送もありましたね。男女1500mをダイジェストでも放送してもらえたのはラッキーでした。こうやって見てみると、男子2位だった八木沢選手の強さがよくわかります。女子1500m優勝の赤松選手のスパートもすごいものですね。ラスト400mで抜けてラスト100mでもう一度。やはり2段スパートが必要なんでしょうかね…。

さて3日目は男女800mの予選・準決勝と男子5000mの予選でした。

競技別一覧表 競技別一覧表(携帯用)

3日目の結果を読む上で少なからず影響していると思われるのは、男子走幅跳の結果を見ると風がかなり強かったと思われる部分。10:00から行われた予選では、最大5m以上の風速が記録されています。決勝に至っては、全員が追い風参考記録(追い風2m以上)となっていて、最大で6.7mという風速が記録されています。後の種目ほど風による影響を受けていると考えていいでしょう。

男子800m予選はタイムで準決勝に拾われる+6人目のタイムが1′56″51、各組着順で通過2名の最低ラインが1′57″83でした。組によって展開がかなりバラけたようですね。これによって着順通過の最低ラインタイムから+で拾われる6人目の記録までの1秒36の間に12人もいますから、展開によってこうも変わるのが着順通過の面白さですね。
準決勝では、先の組のスローな展開を見ていったのでしょうが、+で拾われる2名が2人とも3組から出ています。そんなわけで3組5位だった池山謙太(新潟・長岡大手2)は1組・2組の1着のタイムを上回っているにもかかわらず決勝に進むことが出来ませんでした。仕方ないとはいえ彼にとっては納得しがたい結果でしょうが、来年の活躍に期待したいですね。また、予選を通過した近畿勢3人が3人とも決勝に進む活躍。期待したいです。

女子800m予選も組によってタイムがかなりバラつきましたが、+で拾われる6人目のタイムが2’13”62、着順通過最低タイムが2′15″93となりこの2秒31の間に12人いますね。偶然男子と同じ人数になりましたが、展開の妙ですねえ…。
準決勝は文句なしのタイム順に8人となりました。鈴木翔子(東京・白梅学園2)予選・準決勝と2本とも2分一桁台で走ってきましたね。ちなみに、2種目入賞という意味では、400m4位の高橋満里(大阪・東大阪大敬愛3)と1500m7位の磯部維(大阪・岸和田3)。決勝に残ったこの2人の近畿勢の活躍に期待したいです。

ここまで書きましたが800mに関しては詳しくなくあまり調べる時間もなかったため苦しいですが、ご容赦願います。

さて、男子5000mはかなり荒れ模様だったようです、全体的に記録が出ていません。風の影響か暑さか天候かはグラウンドコンディションの発表がないのか調べ切れていないのかでわからないためなんとも言えないのですが(知ってる方いたら教えていただけると嬉しいです)、さすがに悪すぎるんじゃないかと思います。ただ各組上位はきっちり走っているので、明日の決勝の高記録に期待です。
なんだかんだで結構きっちりしたメンバーが揃いましたね。誰が予選を通るか予想が立たないくらい揃った1組も終わってみれば順当な感じですね。2組では世界ジュニア帰りで1500mは棄権していた西池和人(兵庫・須磨学園3)も2位できっちり通過。3組もまずまず順当。2種目入賞をかけるのは1500m2位の八木沢元樹(栃木・那須拓陽3)と1500m5位の小島秀斗(愛知・豊川工3)、1500m8位の今井憲久(福島・学法石川3)の3人。
地区ブロックごとに決勝進出者を見ると、東北が5人、近畿・中国が3人、北関東・東海・南九州が2人、四国が1人。東北すごいですね…。近畿勢は上記の西池選手、新庄翔太(兵庫・西脇工3)と文元慧(京都・洛南3)の3人。特に西池選手と文元選手は中学時代からのライバルですから(2人共大阪出身)、頑張ってもらいたいですね。
個人的には1500m4位だった的野遼大(長崎・諌早3)や有村優樹(鹿児島実3)も決勝で見たかったなあと思いますが、これがインターハイですしね。

遅くなりすぎたので、今日はここまで。